【読売新道(新穂高温泉〜高天原温泉〜黒部ダム)】3泊4日テント泊

こんにちは。とよです。

2023年8月10日〜8月13日のお盆の3連休に有給つけて、3泊4日で北アルプスを歩いてきました。

行きたいと思っていた、高天原温泉と、北アルプス最奥の縦走路の旅の記録です。

目次

読売新道とは

読売新聞社と地元のガイドさんが開設に携わり、
1961年から5年後の1966年に開通した奥黒部ヒュッテから赤牛岳を結ぶ登山道です。
奥黒部ヒュッテから水晶小屋までコースタイム10時間のルートでエスケープルートがないため、北アルプス屈指のロングルートになっています。

ルート概要

1日目:新穂高温泉〜双六小屋
2日目:双六小屋〜高天原温泉
3日目:高天原温泉〜奥黒部ヒュッテ
4日目:奥黒部ヒュッテ〜黒部ダム

1日目:新穂高温泉〜双六小屋

小池新道を通って、双六小屋へ。

新穂高温泉〜わさび平小屋

わさび平小屋までは林道歩きです。
わさび平小屋のトマトたち。見てるだけで涼しい。

水も無料で補給できます。

わさび平小屋〜鏡平山荘

小池新道に入ってからは緩やかな登山道が続いています。
途中、秩父沢、イタドリヶ原、シシウドが原などの休憩スポットもあり、ゆっくり登りました。
長い道のりの先、突然現れるのが鏡池。なかなかの絶景スポットで感動しました。

鏡平山荘は名物のコーヒーフロートだそうです。残念ながら今回は売り切れで味噌ラーメンいただきました。

鏡平山荘〜双六小屋

笠ヶ岳との分岐となる弓折乗越まではまだまだ登りが続きます。
この辺りからは槍ヶ岳がずいぶん綺麗に見えて振り返るたびに感動します

弓折乗越からは槍穂高の大展望再び。最高の稜線を歩いていきます。

双六小屋

秘境感万歳のテント場です。

お盆の時期だったので予約していきました。予約日の方がテント貼るスペース確実にあるのでちょっと安心できます。

2日目:双六小屋〜高天原温泉

念願の高天原温泉へ。

双六小屋から三俣山荘

双六岳の巻道通って三俣山荘まで行きました。
なんとなく双六岳登るなら三俣蓮華岳→双六岳の方向で歩いている時かなと思って今回はパスしたのですが。。天気も良かったので行けば良かったと後々若干の後悔^^;
次回のお楽しみですね。
ちなみに巻道といいつつ、まぁまぁアップダウンはあります。

三俣山荘では展望食堂でコーヒーいただきました。((改めて三俣山荘の立地素晴らしすぎること再認識。。いつか三俣山荘にも泊まってみたい。

今年は水が少なく、私が行った時間は小屋の水場で水補給できましたが、午後に三俣山荘到着された方は目の前で水がでなくなったとおっしゃっていました。
今年は水不足がどこも深刻だったようです。

三俣山荘から黒部源流

8月中旬は紫、ピンクのお花で黒部源流が賑わっていました。
綺麗な花には毒がある。トリカブト。

黒部源流から岩苔乗越

登り返しになります。ここの登り返しが意外と長く感じました。
鷲羽岳、ワリモ岳を眺めながら歩きます。

岩苔乗越から高天原温泉

目の前に水晶岳、薬師岳を見ながら高天原温泉まで下っていきます。


途中から樹林帯でひたすら降ります。
雲ノ平への分岐を越えると、高天原温泉の湿地帯が現れます。こちらも山奥の中の突然開けた場所で美しかったです。

高天原山荘と高天原温泉

高天原山荘から20分ほど温泉沢の方に歩いて行きます。
歩いた先にあったのは。。。天国❤️

山奥にこんな天然温泉が沸いているとは。。乳白色で硫黄の匂いがしていました。

ランプの宿の高天原山荘は水が豊富でトイレも綺麗でこぢんまりとしたとても素敵な小屋でした。

高天原山荘:1泊お弁当2つで12400円
お弁当はこんな感じ

3日目:高天原温泉〜奥黒部ヒュッテ

高天原温泉〜温泉沢の頭

温泉沢の頭の取り付きまでずっと沢沿いを登ります。
小屋のマップがとてもわかりやすく、この通りの道だったので、ご参考までに。


渡渉ポイントが9箇所くらいあると小屋のマップには書いてありました。
印もありますが、暗いうちに出発したこともあってところどころ印がわかりづらい部分はありました。
また、途中支流にわたる部分もあります。

取り付きポイントからは超急登の始まりです。
途中ザレ場直登ゾーンもあり、なかなか歩きづらかったですが、振り返ると朝日を浴びた薬師岳が目の前に見えてとても感動しました。

この写真は北ノ俣岳

温泉沢の頭〜赤牛岳

温泉沢の頭に到着すると、高天原山荘が小さく見えます。

槍ヶ岳方面を見るとこれまた北アルプスオールスターズ


よー登ってきたわーと感動しながら、これから歩く先を眺めると、赤牛岳までの最高な稜線。

なんて穏やかな山容なのでしょう最高すぎる。。

稜線に上がってから2時間ほどで赤牛岳到着です。温泉沢の頭までと比べるとサクサク快調に歩けました。

レッドブルーで乾杯している方も多かったです。(ロゴが赤い牛だからw)次は持ってこよう。

赤牛岳〜奥黒部ヒュッテ

さて、やっと今回の本題、読売新道の始まりです。
距離6kmの間で一気に標高差1300落とします。
温泉沢の頭から赤牛岳まではとても穏やかな稜線だったのに、赤牛岳を境にすんごい急斜面です。

急なザレ場を下って行きながらも目の前に見える黒部湖と立山の景色に感動します。
黒部湖美しや。。。

読売新道は途中8つの看板(7/8、2/8は見つけられなかった)があります。
大体1区間30分くらいの距離で設置されていたので、コースタイムの目安になってわかりやすかったです。

3/8より下は鎖場やハシゴのポイントが何度かでてきます。
しっかり整備してくださってます。

奥黒部ヒュッテ

水が豊富な山荘でした。
なんとびっくりお風呂でリンスインシャンプーとボディーソープありました。シャワーはなく、お湯をカランでおけに水ためて頭洗いました。スッキリ〜

水が豊富なのでトイレもまさかの水洗で超綺麗で感動

標高が低いので虫はすごく多かったですw
朝イチのテントはインナーと外側の間に大量の羽虫っぽいのがついていました。

テントあったかいもんねwそら寄ってくる。

4日目:奥黒部ヒュッテから黒部ダム

奥黒部ヒュッテ〜針木沢の渡し舟乗船場

渡し舟の時刻表はこちらです。


乗船場まではひたすら木の階段が続いています。一歩踏み外すと滑落なので、慎重に行きます。登山道はしっかり整備してくださっていたので特に危険な箇所には思いませんでしたが、雨で濡れていたり霜が降りていたりすると木が滑りやすいので、注意が必要です。

平ノ小屋の渡し舟

田中陽希さんが唯一乗った動力のある船だそうです。

小舟で対岸まで渡ます。10分ほどの乗船であっという間。無料で運行してくださっているの本当にありがたいです。。

平ノ小屋〜黒部ダム

ラストスパート。ここからは黒部湖の西側をずっと歩いて行きます。アップダウンは少ないですが、距離はまあまぁ長いです。
コースタイム4時間ほどとなっています。

黒部ダムに到着するとそこはもう山ではない。。観光地of観光地。下界に帰ってきた感がありました。
赤牛岳振り返ると、歩き切った人にしか見れない景色を思い出して優越感に浸ってにやけてしまいました。

登山口までのアクセス

関西からだと足がなく、関東方面から出発しました。

行き

毎日アルペン号
・新宿 23:00→ 新穂高温泉 6:20
・料金:14000円
・予約サイト:https://bus.maitabi.jp/

帰り

アルピコ交通
・扇沢 16:10→新宿 21:00
・料金:5500円
・予約サイト:https://www.highwaybus.com/gp/index

関西からだと
バス→折立→読売新道→黒部ダム→立山→電車
で帰るとか面白いかもしれません。
地図を眺めていると妄想が尽きないものです。

持ち物類の振り返りと反省

テント

2023年、テント泊すべてステラリッジで行ってて、なんとなく今回もモンベルのステラリッジを持っていきました。
でもよく考えると2日目小屋泊だったし、晴れの予報だったしストックシェルターでも良かったな〜と。
うまく使い分けていきたいです。

PLフィルター外れない問題。

やらかしました。。何故かPLフィルター外れず、、今回星取用のレンズも持っていっていなかったので
せっかくの快晴な中あまり星は撮れず。。またリベンジです。

ドローン

結局使ったのはカット数で言うと5分も使ってないかな?でもいい映像なんだな〜機材類の取捨選択悩みます。。
連休のアルプスは大人気なので若干使いづらかったです。

※ドローンの申請は富山県森林管理局

まとめ

読売新道、裏銀座と薬師岳から立山の稜線に囲まれて一面見渡しても山と谷ばかりで街の気配はなし。
大自然が作り出す雄大な景色に魅了されっぱなしでした。
天候に恵まれたことがこの縦走旅完走の(高天原温泉が山荘泊だったので日程変更が効かなかった)理由だったと思います。
※天気が悪かったら高天原から折立に降りることも候補でした

次行く方の参考になれば、幸いです。

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週末は大体山にいます。

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